32 荒井 (Arai)
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関所改め

今の新井町に、この関所跡の建物が現存する。図中の白洲わきに立てかけてあるのは鉄製の責め道具。右から刺叉・袖搦・突棒・槍などで、関所の人改めで乱心者が発覚した際に刀を抜かれても良いようになっている。関所の通行時間帯は朝の六時から夕方の六時までで、箱根の関所も同じ。シーボルトの『江戸参府紀行』を見ると、彼も昼食後に吉田藩主の手配でここから舞坂行きの船に乗った。関所庭から図の石段を降りたはずだ。


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