31 舞坂 (Maisaka)
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今切渡船

浜名湖は室町時代に大地震で陸地が切れ、淡水湖が海とつながった。切れ口の内側は、遠州灘との干満差で激しい潮流が行き来する。海上一里の船渡しが危険になるため、舞坂側から水路の半分近くまで、二筋の潮よけ堤を築き、船はその間を通させた。上空から眺めたつもりの『今切渡船航行図』で見ると、運河が海の中へ伸び出ている感じ。しかも真横からの潮流圧を逃がす工夫もある。本図は渡船が運河を抜け、波に揺れ出す姿。


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