6 戸塚(Totuka)
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飛脚街道

飛脚が画中へ駆け込んできた。裸同然でまっしぐらに駆けて行く。手紙・金銀・小荷物などを急送する彼等の様子を、長崎出島の医師シーボルトも『江戸参府紀行』に記す。それによれば「走者は手紙入りの小箱を棒にくくりつけて、大声で叫びながら次の宿場までたどり着き、他の走者に渡すと、小箱は下にも置かれず更に先へと進んで行く」とある。つまり宿場間の駅伝で、数里ずつ運ぶ為に大人が全速で走っていた。凄い職業だ。


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