40 池鯉鮒 (Chiryu)
前の宿へ
一覧へ
次の宿へ

八朔御馬

今の愛知県知立市。宿場の入り口まで宿役人が出迎え、腰を屈めている。ここへ到着の行列は、江戸の将軍から京の朝廷へと毎年八月一日に献上する駿馬を運ぶ一団だ。1832年の御馬献上の折、35歳の広重も随行し初めて東海道を上ったといわれる。その結果が二年後に保永堂版東海道53次として完結する。彼がなぜ随行できたのか、その辺りを伝える文書は無いらしい。しかし周りの誰かが広重の出発に骨折ってやったはず。


表紙に戻る