3 川崎 (Kawasaki)
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六郷渡船

江戸期の半ばからこの場所に架橋は無くなった。現在は正月二日に大学箱根駅伝の走者が、寒風を受けて六郷大橋をわたる。西への渡船を降りると、もう川崎宿の入り口。江戸を朝発った人々がまだ先をさして急ぐ。旅の必携具である手拭い、笠、股引、杖、脚半、つづら籠、油紙、風呂敷などが図中に見当たる。さて左下の老武士の腰に注目。刀の柄には何かが被せてある。これは道中の埃と雨除けを兼ねた柄袋で、普段から必需品。


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